あえて『人が離れる』という視点でみてみると気付きがあります。
働いている人が辞めることは企業にとって痛手になります。
リーダーにとっては「何が原因だったのだろう」と考える悩みの種にも成りえます。
ではどうして人が離れていくのでしょうか?
辞める原因(良い悪いではない)は辞める側にもあるものの、今回もリーダーの条件からみてみます。
【条件 ⑨】
人の育成は『途中で放棄する』ようではできない。
人を育てるにあたり、責任を取りたくなかったり、自分に時間がなかったり、面倒だと思ったりすると育成することを放棄してしまう、もしくは放棄したいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
なぜそうなるのか?その理由は2つあります。
1つ目は、育成する側の心や環境が満たされていないということ。
過去に自分も育成されることがなかった。しっかり教えてもらうこともなかった。フォローされることもなく、放ったらかしのままの中でも自力で頑張ってきた。などという方は「自分もそうしてきたのだから、君もそうすれば」という思いになることがあります。
この場合は、育てる側が自分が辛かった、傷ついた(ということすら気づいていないかもしれませんが)経験を癒す必要があります。頑張ってきた自分を自分が認めることから始まります。
2つ目は、育成ビジョンが明確でないということ。
育てていくためにもビジョンが必要です。いつまでに、どのような社員になってほしいのか?そのためには何をどのように教えて、やってもらっていくとそのように育つのか?とビジョンを描くこと、目標を設定することが重要です。
私たちはビジョンがないと、目標も設定しようがなく、理念が明確でなければ、何を大切にしたどのような社員に育ってほしいかもわからないまま接することになります。
結果、人は育たず辞めていくということも起こり得ます。
放棄するには放棄するだけの肯定的意図があります。その本当の意図を自分に訊いて解決することが重要なのです。
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