あえて『人が離れる』という視点でみてみると気付きがあります。
働いている人が辞めることは企業にとって痛手になります。
リーダーにとっては「何が原因だったのだろう」と考える悩みの種にも成りえます。
ではどうして人が離れていくのでしょうか?
辞める原因(良い悪いではない)は辞める側にもあるものの、今回もリーダーの条件からみてみます。
【条件 ⑩】
人の育成は『自分事でいっぱい』だとできない。
この「自分事でいっぱい」ということには、やることが山盛りあったり、時間が足りなかったり、能力が追いつかなかったり、整理ができなかったり、断れなかったり、区別分別ができなかったり、段取りができなかったり・・・。と結果的に自分事でいっぱいになる理由はたくさんあることと思います。
特に責任感が強く、自分がすることの方が納得も確認もできると自分を信じている方もこの傾向にあると思います。
そして自分ができることには限度があることも分かっていると思います。
仕事を幅広くしていこうと思うと、自分以外の人の力を活用していくことは重要なことであることもわかっています。
そしてわかってはいるけど任せられず、自分が何でもしてしまっていっぱいいっぱいになる・・・。
【何でも自分でしてしまう理由とは】
どうしてこういうことが起こるのか?
これは自分がすることには信頼があっても、人がすることには信頼が乏しいということを現わしています。
どうして信頼が乏しくなるのか?
人は自分が思うとおりに動かない。予測できない。その人が責任ある行動をするか信頼できない。など自分のコントロールが効かないことへの恐怖心があるからです。
更にその責任まで負うとなるとその恐怖心も出てくる場合があります。
そしてこれらは「人が動いてくれるように指導できる自分である」という自分への信頼が乏しいことが根本にあります。
【ではどうすれば良いのか?】
「自分が指導できる!」という信頼を自分に対して得るために、何をすれば任せられるのかを自分に質問し、その答えを得て実行することで「相手はできないのではないかという恐怖心を手放せる自分」を信じることが体感できます。
そうなったとき、いっぱいいっぱいだった物事が整理され、手元が空き、色々なものが見えてくるようになり、更に発展する道が見えてきます。
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